大阪合気道自主稽古会

合気道経験者のための不定期な稽古会です。忙しくて道場に通えないが時々稽古したくなる人向け。流派は問いません。

稽古記録27(2018/2/19)

2018/2/19(月)18:30-20:00 地下道場  <参加者> 2名  <負傷者>なし

  ★ 力を入れることもある ★

f:id:fanon36:20180221083013p:plain 道場の隅の雑巾大活躍

【復習】

■ 前回やった毎日運動その①外股踵上げの発展形です。

外股でつま先立ちするだけでも脚~腰の後ろ側の筋肉が鍛えられました。さらに両足を内側に寄せる方向に筋収縮させます。カーペットの上でやると、足の間にカーペットが寄るようにです (Fig.1)。そうすると、ふくらはぎや大殿筋がもっと使われるのが分かります。

f:id:fanon36:20180220123032p:plain Fig.1 立ち仕事の間にできる運動

 ■ 体位の転換 復習

上肢の固有振動数を使って砂山から砂をすくって放るイメージ (稽古記録17参照)でした。砂をすくう手はこぼれないように指をそろえたスコップです (Fig.2左図) 。転換したあとも手の動きは直線的に。手に雑巾をもって放ってみてください。上方ではなく前方にヒューっと飛んでいくのがいいです (右図) 。

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 Fig.2 体位の転換も果てしない

 

 【周辺視野の練習】

■ 雑巾で練習

(1) 雑巾を持って前に出した手をパッと離します。雑巾が落ちる前に反対の手で掴みます。また離して、落ちる前にもう一方の手で掴みます (Fig3 A)。

(2) 素早く雑巾がつかめるようになりましたか?では稽古相手に雑巾を次々に投げてもらい、それを掴みます。はたき落としてもいいです。きちんと下に叩き落さなくても「わあっ汚い!」という感じで跳ね飛ばします。

(3) 次は視線を飛んでくる雑巾ではなく相手に固定します。細かく言うと相手のはるか後方にフォーカスを合わせます。そのまま雑巾を投げてもらいましょう。雑巾に視線をやらなくても、飛んでくる動きが周辺視野で確認できて素早く掴めることが分かります (B) 。その反応できる範囲の広さに驚いてください。

(4)  もう一度、飛んでくる雑巾の方をいちいち見ながらやってみてください。むしろ反応は遅くなり、取り落とすことが多くなります。(3)では体は安定していて手だけがパパッと反応できたのに、今回は体もついて行ってしまい大振りすることが分かると思います。

f:id:fanon36:20180220123131p:plain Fig.3 周辺視野の潜在能力を実感する

 ■ 対人で練習

雑巾のかわりに仲間に攻撃してきてもらいます。このときも、打・突・掴みとランダムに攻撃してくる手を見ずに、相手の後ろ遠くに視線を固定したままです。それで十分に対応できることに気づくでしょう (Fig.4) 。

f:id:fanon36:20180220123205p:plain Fig.3 多人数掛けでも同じ

 周辺視野とは関係ありませんが、受けるとき肘の少し遠位で受けるとそのまま攻撃に転ずることができます (Fig.4)。

  f:id:fanon36:20180220123519p:plain Fig.4 鞭のように前腕を跳ね上げる

 

 

【力を入れるとき】

折れない手と、柔らかさを大切にしています。しかしそれでも通じないときは力を使うしかありません (ここでは合気は使わない前提なので) 。Fig.5 A上のように受が出した腕を折れない手で落とす動作を例にします。受が強いと落ちないことがあります。そういうときは、折れない手が軟らかく受に触れておいて、瞬間的に「ギュッ」と力を入れると切り落とせます。この急な変化がポイントです。はじめから力を入れていると、受は耐えることができます。手首を持たれても同じです。いつものように折れない手でいて、急に力を入れると落とせます (B) 。どちらも肘を曲げたりせず腕の形を保ったまま、筋肉を硬くするだけの等尺運動です。

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 Fig.5 瞬間的だから効く 

 

瞬間的に力を込める練習は引っ張るものがあると便利です。手ぬぐいをたわまないように持ち、急にそのまま左右に引っ張る (Fig.6 左、Fig.7) 。鍛えにくい上腕の伸筋 (上腕三頭筋) がぐーっと収縮しますね。この感覚です。固定された掴むものがあれば、どこでもできます。電車のなかでもこっそり急に伸筋収縮をしてみてください (右) 。

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Fig.6 荷物の持ち手をその場で引っ張ったり。

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Fig.7 フワっと持っているのを(左)、急に力を込めます(右)。手ぬぐいを持った両手の幅は変わりません。

 

 

<Debreafing>

目の使い方は人によって違いますが共通点も多いように思います。成田先生の本には「見るのではなく映す」とあり、白石先生は「ウツシメ」とおっしゃっていた気がします。遠藤征四郎先生は宮本武蔵の「見は少なく観を多く」を引用されていました。私は「小脳意識」とボンヤリ呼んでいましたが、稽古仲間のいう「周辺視野 Peripheral vision」というのが、限定的(合気的要素を含まないため)でわかりやすいと思い、今回はこれを使いました。

お稽古中に「全体を見て」といわれることは多いですが、それに特化した練習はあまりしません。雑巾を使った練習はとても楽しいものです。思ったよりも端の方まで知覚していることが分かったり、見えたと自覚する前に手がそれを掴んでいることが分かったりして、遊びながら認識修正することができます。雑巾でなくてもいいのですが、なま乾きで重みがあることと、体に当たったら嫌だなあという気持ちが丁度よかったのです。なぜかたくさんあったし。

 

力をいれることはtabooとしていましたが、自覚的にわざと使うことは覚えておくと役に立ちます。稽古では、効かないからといって力に恃んでいてはいつまでたっても目指すやり方を体得できませんから、根気よく丁寧に練習していくことが大切です。しかしいざというときは、普段のやり方で効かなければ力でも何でも使わねばなりません。

 

@Kitchen Bar Noel【公式】ワインはいい香りでした。私は飲めませんが美味しかったそうです。

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