大阪合気道自主稽古会

流派を問わない合気道の稽古場です。小説、漫画、などが混在しています。稽古記録はタグをご利用ください。出典明記があれば図の引用については問い合わせ不要です。。

稽古記録14 (2017/11/20)

 ★ 基本 ★

 合気を別にすると、最も合気道の基本である転換の練習特集

  <稽古記録>

2017/11/20(月)18:30-20:00 地下道場  <参加者>2名 <負傷者>なし

 【練習1】力の加減

取がFig.1の①方向へ「進んできた、そして進んでくる(-ing)」と受に思い込ませられるように力を伝達しましょう。でなければ受はきちんと止めようとせず、つながりません。受が反射的に②の力を出す状態にしてから、ふと つっかえ棒を取ってやると重心が崩れます。

f:id:fanon36:20171121090215p:plain Fig.1 なぜ受はついて行ってしまうのか

【練習 2】体位の転換を加える

受にとっては【1】のあと更に崩されることになりますが感触は同じです。取にとっては【1】のあと、どれだけその関係を維持したまま方向転換できるか、が高いハードルです。

動き始めは、すぐあとに転換する予定であることなどおくびにも出さず、意識・体ともに前方へ進む(Fig.2 ①) 。だから受のFig.1②方向の力を誘発するのです。

転換は頭部からです。まるで予期せず後ろから名前を呼ばれ驚いたかのように、ふいに頭部だけ後ろへ向ける。その瞬間「折れない手」のベクトルが下がる (Fig.2 ②) 。これがFig.1③と同じ崩しを作ります。折れない手が不完全だと、逆に押し込まれて不利です。

動きは一貫して2次元内です。壁画の人のように、前方と後方のみ。横の動きと横の意識というだぶつきを削ぐから速い。

f:id:fanon36:20171121090251p:plain Fig.2 体位の転換 頭と歩法

 【練習 3】

まとめてやります。日々の準備運動に。目線をしっかり前方に (少なくとも今回のやり方においては便宜上、目線=自分の意識=相手の意識=相手の意識を操作≒相手の動きを操作≒いわゆる気などと説明されるやつ、と いうことに)。

折れない手で目線と同じ方向へ (Fig.3 A)。他の高さは必ずしも目線程上げる必要はないです。同じ方向といっても、手先のベクトルの目線成分が、目線と同一平面にあればよいのです。

掌を翻し(B)、練習2でしたように転換します。コンパスにならず前方から直接後方へ。掌が壁を擦るように同一平面で軌跡を描く(C)。目線は後方に固定され、折れない手は維持されています (D)。

この転換が技です。技名はいくつもありますが、この転換に相手が絡めば即技になる、というのが理想です。

案外途中で弛むのが折れない手です。折れない手を経過中 維持し続ける練習の助けとして、指先の工夫や 短刀が役に立ちます (E)。

f:id:fanon36:20171121090330p:plain Fig.3  どんな時でも それが技

 

  <Debreafing>

急に冷え込んだ冬日でした。もし野外稽古だったら中止にしていたところです。幸い今回から地下道場でした。

地味な内容に見えますが、実際は興奮に満ちた稽古だったです。体位の転換が合気道そのものであるというくらい大切であることは誰もが知っていますが、同時にどうやって練習すれば到達できるか分からず、ただ「自分はできていない」とだけ分かっている状態で10年も練習していたり、ということが多いのも事実です。

袴が防寒具というだけでなく体位の転換の練習道具として役立つこともわかりました。袴の裾が、正しい歩法であるかどうかを教えてくれます。

Pizzeria Asso da yamaguchi - ホーム | Facebook

元来トマトソースは好みませんが、ここはシンプルで風格漂う 驚きの美味しさです。見るとナポリピッツァ職人の優勝カップがいくつも窓辺に。それでいて安い。 灯の色や高い天井の木肌のせいか、不審なくらい暖かみに満ち溢れた店内。大阪駅から徒歩13分。

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