箱尾地方の風習 (上) まいとしその日はだれでも仕事は正午で終わることになっている。それは冬至の翌日だから崎羽の山奥は風が気化した氷のように冷たい。同僚たちは仕事が終わって帰らなければならないのが少し落ちつかないとみえて、紙の束を紐で綴じたり…
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